言葉の受け取り方は変わるもの

書く冒険への誘い

言葉の受け取り方は変わるもの

山の絵を描いて下さい。そういわれて描くと、いろんな人がいろんな山の絵を描きます。

富士山のような山を描く人がいれば、山脈を描く人もいて、丸い山を描く人もいるでしょう。「山」と言われただけでは、人によっていろんな山を思い浮かべるものです。つまり「山」とだけ言われたのでは、思い浮かべる形は人によって違うのです。同様に、同じ単語を聞いても、厳密には違うことを思い浮かべることがあります。

僕たちはお話をしているときに誤解し合います。なぜなら言葉によって思い浮かべることが、人によって微妙に異なるからです。これは修正のしようがありません。なぜなら、人の過去は千差万別で、言葉が使われた状況もそれぞれに違うからです。ある人が、ある単語を聞いて思い浮かべることを理解するためには、その人のライフヒストリーをすべて理解しなければならないでしょう。そのくらい、人によって思い浮かべることは違うのです。

たとえば、このページのトップにある写真ですが、もちろん「雲の写真」です。しかし、これを見て、何か別の物事を想像する人がいます。たとえば「龍の顔」です。一度「龍の顔」と同定されると、確かにそのように見えてきます。そしていろんな人がいるでしょう。

1.雲としか思っていなかったが、「龍の顔」と言われた途端そのように見えるようになった。

2.雲と思って見たら、すぐに「龍の顔」に似ていると思った。

3.雲としか思えず「龍の顔」だと言われても、そのようには見えない。

4.その他

同じように言葉も、同じ言葉を聞いても思い浮かべることが違ったりします。たとえばあなたが「秋の別れ」という言葉を聞いたとしましょう。どんな感じがしましたか?

1.淋しい感じがする。

2.1.で「淋しい感じがする」と書かれていたので、そういうふうに感じるものなのかと感じた。

3.自分の過去にあった具体的な「秋の別れ」を思い出した。

4.必ず淋しい感じがするわけでもないが、時にはそう感じるときもあるだろうなと感じた。

5.その他

人の感じ方はこのようにいろいろとあります。だから言葉も人によって受け取り方が異なりますし、同じ人でも時や状況によって変わるものです。文章も読むたびごとに違う意味に読めたりします。言葉や文章というものはそういうものです。

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