物語を書く Step7 物語の骨格を考える
こんにちは、つなぶちです。
物語を書き始めると、書くべきことでいっぱいになる人がいます。あれも書きたい、これも書きたい。そういう意欲はとても大切ですし、本を書く人にとってそう思えることはとても素晴らしいことです。しかし、それらを全部一冊に詰め込もうとするとたいていうまくいきません。まずはこれから書く本が、一生でたった一度だけ書く本とは考えず、まだ何冊か書くつもりになって下さい。そうしてこの本にだけどうしても書かなければならないことは何かを考えて下さい。
その上で、この物語がどういう流れかを書いてみて下さい。Step2でA4一枚にまとめましたが、それを見直すのです。あれを書いてからいろんなことを考えました。Step3で登場人物について考え、Step4で実際に書き出そうとし、Step5で魅力的な出だしについて考え、Step6でカードの導入を考えてみました。これだけいろいろと考えるとStep2で考えていたことと、現在考えている物語はすでに違う物になっているかもしれません。同じであればいいのですが、書けば書くほど、面白い物語にしようとすればするほど、物語は勝手に成長していきます。その成長を止める必要はありません。しかし、時々見直して欲しいのです。なんのための物語かを。出だしとラストできちんと物語が成り立っていますか? 成長の仕方によっては、成長を一度止めて、話しの骨格が明確になるように後戻りが必要になることもあるでしょう。
私たちは物語を読むことに慣れているので、物語は最初から作るものだと固定観念を持ちがちです。しかし、面白い物語は必ずしも最初からは作られません。物語の作り手は、言ってみればタイムマシンを持っているようなものです。読者が知らない先のことを知っているからこそ、物語のところどころで何を書くべきで、何が不必要かを知っているのです。物語はところどころで感動するものですが、ラストでは特にその感動が大きい方が読んでいて気持ちがいいですよね。そのラストをどうするかを、前もって考えられることが、作者の読者に対するアドバンテージなのです。そのアドバンテージをぜひ有効に利用して下さい。そのためにはラストがどうなるかを書き始める前にはっきりさせておくことです。
ラストがはっきりしていると、その感動を大きくするためにどんな伏線を張るべきかもわかります。
ラストで主人公がどんな感情を味わうのか。そして、ほかの登場人物がどんな感情でいるのか、そのあたりをしっかり考えてみて下さい。そこに行き着くまでのアップアンドダウンが物語の中腹になります。
A4にまとめた物語の骨格について考え直す作業は、物語を書いていくうちに時々して下さい。
では。

[...] 「物語を書く Step7 物語の骨格を考える」はこちら。 [...]